死ぬまでに書きつけておきたい1つのブログ

平均寿命全うまで:あと58年

卒業が出来なかった

無事企業の内定を貰い、きつすぎる卒論も書き上げ、何もかもから解放されたと思っていた。

 

しかし、人生そう甘くはなかったようだ。

 

大学の成績照会画面。

何度も目を疑った。

「卒業不可」の四文字がある。

青天の霹靂。

 

卒論はA(良)評価。問題ない。

必修も何とか取れている。

 

ワケの分からない、四択クイズの授業を落としていた。

楽単授業と聞いていたのに、こんな仕打ちを受けるとは。

たしかに、舐めてかかって適当に受けていた自覚もある。

落とされるのも止むなし。

 

しかし、2単位かぁ。

1コマの授業。

これで、また人生の足止めを食らうとは。

生まれて初めて、教授を●★●してやりたいと思ったが、これはもう今までのツケであるからそんな逆恨みをする資格はない。

 

ここで親の顔がよぎる。

卒業を確信した自分に、「卒業式行くね」という連絡。

ああ、なんと親不孝な息子なのだろうか。

 

とにかく友人に相談。

こいつも留年のプロで、自分と同じタイミングで卒業するはずだった男だ。

まずは、内定先企業に卒業できない旨を伝え謝罪しようとアドバイスを受けた。

親はその次。

四度目の留年宣告に対して平常心でいたつもりだったのだが、どうやら無意識にイライラしていたようで、吸殻の量が凄いことになっていた。

 

頭をかすめるのは「就活もう1回」というフレーズ。

このコロナ禍で、またあんな面倒なことを繰り返すのか?

 

翌日、気持ちを完全に落ち着けて会社に電話。

正直、内定取り消しも覚悟をしていた。

結果は、秋まで待つとの回答。

そう、自分の大学には秋卒業という救済措置があるので、そのことを強調したら何とか理解してもらえた。

 

さらに翌日、親にも報告。

親も驚きはしていたものの、大きな感情の動きは感じられなかった。

 

桜舞う季節に卒業をしたかった。

俺の卒業は、イチョウがひらひら舞う季節。

いや、銀杏臭い季節のほうが似合ってるな。