8月、9月の間に起きた主な出来事の要約
①モデルナワクチンを2回接種した
異物混入ロットだったものの、副反応含め特に予想を超えることはなかった。
倦怠感、頭痛、38.5℃の高熱。
オナニーをしたらものすごい粘土の精子が出た(倦怠感が倍増するのでやるメリットは薄い)。
副反応というか副産物というか、朝勃ちが止まらなくなった。
②親友の結婚式、披露宴、二次会に参列した
祝儀は親、礼服は友達から借りるという情けないアラサー男。
その親友とは、大学1年からの付き合いで、彼女が欲しいとかそんな苦悩を抱えていた頃も知っている。
当時俺は上から目線でアドバイスをしていた。
今では何馬身差の人生を走っているのだろう。
つい何日か前、もうマイホームを建てる話まで聞いた。
肝心の挙式には、まさかの遅刻をかましてしまった。
誓いのキスこそ見れなかったが、花びらはばら撒けた。
そもそもこの結婚式、共通の友人が1人もいなかったので正直気が引けた。
当日の直前まで行くのを渋っていた。
出席に〇を付けた以上もう逃げられないのだけれど。
不安だったけど、披露宴では遅刻キャラで何とか同じテーブルの人と馴染むことができた。
それで…まあベタだけど色んなことを思い出して泣いてしまった。
親と抱き合って泣くシーンは食らったなあ。
奥さんも綺麗だったし。結婚式っていいね。
二次会はついに友達と合流して、いろいろ楽しんだ。
帰りはカラオケで狂ったように歌った。嫉妬も少しあった気がする。
③彼女に俺の仕事の話を打ち明ける
「俺の印象が変わるかもしれないけど、俺のことを嫌いになるかもしれないけど」
こんな前置きで打ち明けた。
びっくりした様子だったが、受け入れてくれた。
今では一緒にAVを見たり、ドンキのカーテンの奥にあるアダルトグッズコーナーに行って、そこでイチャイチャするぐらい性にオープン仲になった。
それも、俺が制作に「行く可能性がある」というぼかし方をしていたから受け入れられていた。
「ディレクター(監督)」になることを望んでいると、つい先日話したら、かなり難色を示された。
俺も落ち込んだけど、それでも好きだと言ってくれたからよかった。
逆の立場で考えたら相当キツイと思うけどね。
彼女と喧嘩になったとき、思い出す三か条がある。
1. 彼女は、自分から惚れた女。
⑤大学の卒業が確定し、両親に仕事の話を打ち明ける
まず、保険で6単位分取っておいて、それが全部取れていたことが衝撃だった。
オンライン授業でなかったら今頃中退していただろう。
卒業式はサボった。
卒業式の翌週、親が東京に遊びに来た。
コロナ以来、2年ぶりぐらいの再会だった。
卒業話はそこそこに、これからの就職の話になる。
俺は、自分の親を差し置いて、彼女とその親に打ち明けてしまっている。
だが、そこで受け入れてもらえた実績と自信があったからなのか、彼女に肯定してもらっている以上、親に否定されてもダメージが少ないと思ったからか、割とスムーズに話ができた。
緊張しながらも正直に言うと、親は2人で同時に笑い出した。
「そんなことだろうと思った」
俺の隠し方から、エロ関係だと疑っていたらしい。
親とそこまでオープンにエロ話をしていたわけではないけど、やっぱさすが親だなとこのときは面食らった。
彼女のことも話ができて、何か色々抱えていた心の枷が外れた気分だった。
⑥住んでいるアパートの取り壊しが決まる
色々あって、立ち退き依頼が来た。
お金も出る。
幸か不幸か、正社員になって社宅へ越そうと思っていたので、タイミングは良かった。
しかも向こうは俺が3月まで学生をやっていると思っているから、早くに出たら余計にお金が支払われるようだ。
計算したら、多分70~80万はある。
だが、大学多留の罪滅ぼしで、そのほとんどは親に没収されるはこびとなった。
何も言えねえ。
⑦10月に彼女に初めて「俺」として会う、しかし
彼女の親は、何度も言うが異常なほど心配性で過干渉だ。
彼女の親にとって、「俺」と彼女は付き合っていてもまだ会っていない東京の怪しい男、という印象。
だから、いきなり会いに行ってお泊りするのもかなり反対されたみたいだ。
コロナに対しても敏感で、PCR検査も徹底して受けさせられた。
会う直前になって、再び親が心配してきたというので、彼女はとうとう、俺と数か月前から付き合っていて、あの架空の男の正体も俺だったという嘘を自白した。
家族からの信頼と俺との恋愛を天秤にかけて、後者を選んでくれた。
だがバッシングは思いのほか強かった。
やっぱり母親はグチグチ言ってくるし、もうあなたを信用できないとか、出産のため里帰りしていた妹からも、「あのときそんな危険な状況だったんだ」と怒りをあらわにしたようだった。
俺は反省している風を装いつつも、内心めんどくせー家族だなと思っていた。
結局、俺は嘘の共犯者となり、彼女と公式にお泊りをした。
そんな負い目もあったからか、勃ちが悪かった。
⑧制作として10月からスタート
ずっとダラダラ続けていた編集のバイトから脱却して、ようやく制作で正社員としてスタートを切った。
基本給の低さに引いたが、撮影のない日は、いつ出勤しても帰ってもお咎めが無いのでまあいいとしよう。
ロケで余ったお菓子や飲み物は取り放題だし。
今日、初めて企画会議があったので企画を出したら、褒められた。
同期は厳しめにダメ出しされていた。
ファンタジーとリアルが中途半端だとダメとか、タイトルがエロくないとかそんな感じ。
俺はこれから半年の遅れを取り戻す。